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はじまりは「今でも続く『青春』」

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自由が丘駅から徒歩2分。森に訪れたようにゆっくりと時間が流れる素敵なヘアサロンがあります。
今回は『Kalon hair resort』のオーナー、浦郷 栄二さんにお話をうかがいました。
美容師になると決断したその日から、現在も美容師としてチャレンジし続けている浦郷さんの原点に迫ります。

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美容師になる事はその日即日決めたんです

─美容師を目指したきっかけを教えてください

高校二年生の時に僕初めて彼女ができまして、その彼女がおしゃれだったんですね。背伸びをして初めて美容室に行ったことがきっかけだったんです。
当時はテレビとかで美容師さんがもてはやされてたというかクローズアップされていて、美容師になったらモテる!みたいなイメージもあって。
それまで、外で体力使う引っ越しのバイトなどをしていたんですけど「あぁ、こういう道もあるんだなぁ」って思って、担当してくれていた男性の美容師さんに「僕でもなれますかね?」って言ったら「全然なれるよ!」って言われて。その日即日「じゃあ僕美容師になります!」って美容師になる事決めたんですよ(笑)

 

─ 実際美容師になってモテましたか?

美容師になっても全然モテなかったですね(笑)予定外でした(笑)名称未設定-4

人の役に立てるという喜びが『青春』だった

─美容師を続けてこられた理由ってどんなことが挙げられますか?

10代の時は社会に貢献できた思い出がなくて、社会に対して違和感しかなかったんですよ。そんな自分でも、一生懸命頑張って美容師という職業を全うしていってお客様やスタッフに必要とされたんですね。すごく喜んでいただいて「あなたじゃないと!」って言われる事も多くなっていったんです。
「もっともっと役に立ちたいな!」って最大のモチベーションになっていましたね。人の役に立てるっていう喜びが僕にとっては青春のような物だったんですよ。今も続いているんですけどね(笑)

 

─海外に行かれたようですがそれはいつ頃ですか?

19歳の時に美容師になったんですけど、そこのお店でスタイリストになって、合計で3年くらい務めたのかなあ。その後22,3歳くらいの時、2年ほどロンドンに行きました。若かったんで「地元をとりあえず出たい」っていう強い衝動が国を超えてしまったんですかね(笑)
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なんの変哲もないんですけど、重みが違うんです

─美容師として影響された、目標にしている人ってどんな人ですか?

自分が直接影響を受けた人はたくさんいますね。誰か1人と言われたら、自分が4年間務めたところのオーナーですね。だいぶ強烈で、スパルタでしたね。

 

─こだわりの道具って何ですか?

その師匠から頂いたハサミはこだわりの道具で。あまりそういう人じゃないんですけど、お店オープンするっていう時に「これ持っていけ」って。毎日どんな思いでハサミ持っているのかっていうのを知っているので、非常にありがたかったです。
なんの変哲もない普通のハサミなんですけど。自分でも5つくらい持っていて形もメジャーなハサミなんですけど、重みが違うんです。師匠が使っていたものなんで正直切りづらいんですけどね(笑)
ハサミって毎日使うから手に馴染むもので、その人のクセが出るんですよ。だからうまく切れないです正直。ただ、そういう目的で渡された物だとは思っていないので、使わなくてもずっと大切に持っているんです。002_story

「自分は何やってんのかなぁ」という思いになってきて、手が止まったんです

─お店を出した時の気持ちって覚えていますか?

覚えています。2011年の1月にオープンしたんですよ。その2ヶ月後に東日本大震災が起こって。
オープンして2ヶ月はただがむしゃらに働いたんですけど、そのあと震災が起こった直後の1,2ヶ月くらいの自分の心境の変化がすごく印象に残っていますね。

 

─どのような変化ですか?

昨日のように覚えています。お客様が満席に入っていて、すごく揺れたんですけど、お客様を無事にお返しして、もちろん予約もキャンセルになって。ニュースを見て「思ったよりもすごいぞ」っていう感じで。
その時僕はなんと「明日営業するの大丈夫かな」っていう事を一番最初に思ったんですね。
明日の予約ももちろん取れないだろうっていうことで「この先一週間の予約どうなるんだろう。オープンしたてなのに売上が」って自分の事しか考えられなかったんですよ。
いてもたってもいれらなくて、チラシを持って揺れた直後ですよ、街にポスティングに出たんです。スタッフから「こんな時に馬鹿じゃないの!?行かない方がいいよ!」って止められたんですけど。僕は不安の方が勝っちゃって。「いや行くんだ!」って言って出たんですけど。ポストに入れながら「自分は何やってんのかなぁ」っていう思いになってきて、手が止まったんですよ。「何のために仕事してるんだろうな」って。その時に「自分が会社を起こした元々の目的って何だったんだろう」って初めて思ったんですよ。僕は目的を決めていなくて、ただ30歳までにってだけ決めてオープンする理由にしていただけで、「こういう目的で事業をする」っていう真ん中の部分が抜け落ちている事に気づいて。そこから少しずつですけどスタッフと話すようになって今に至るんですね。非常に覚えています。

働いている方でもね、会社やられている方でも少なからず何かしらの心境の変化はあったと思いますね。すごく大きなきっかけでしたね僕にとっては。名称未設定-54

自分だけじゃなくて周りの人も幸せにしてほしい

─スタッフさん達にどのような事を期待したいですか?

スタッフのみんなには楽しく仕事してほしいですね、使命感を持って。自分だけじゃなくて周りの人も幸せにしてほしいですね。職業を超えて必要とされる人間になる事と、そういう人間を育てるために人間力を持ってもらう事を期待しています。

 

─そのために何か工夫していることは何ですか?

そのために工夫していることはたくさんありますが、特に工夫している事は、若いうちにたくさん経験を積ませることです。技術と心と両方バランスよく伸ばしていくべきだと僕は思っているんで、心の成長と技術の練習とをリンクできるような指導の仕方とかは考えてやってます。吸収できる時に吸収しておかないと、後付けはできないので、特に心のあり方とかのメンタルの部分ですね。
素直さは20代前半のうちにほとんど決まってしまうんじゃないかなって思っていまして。僕も自分の若い時の経験で素直になり切れずにそれをいまだに引っ張り続けていて、思い返すともっとできたんじゃないかって思って。若いうちに気づきを多くしていく事が重要なんじゃないかと思います。名称未設定-3

自分のやりがいや生きがい自体が、美容師という職業

─座右の銘をお聞きしたいです。

『技術は心の上に立つ』です。どうしても美容師さんはスキルの方に思いが行きがちで、そっちばかりやっていても自己満足なんですよ。美容師っていう職業の目的は職業を通して人に喜んでいただく事なので、一番の目的を技術に置くとお客様は本当の感動を得られないと思うんですね。なので一番最初に心。この部分に技術を乗せていく事でお客様に喜んでいただける。これが美容師の仕事だと思うんです。

 

─最後に浦郷さんにとって「美容師」って何ですか?

僕にとって美容師はライフワークですね。そろそろかな、人生の半分美容師ですし。仕事とプライベートとの境目を感じたことなくて、自分のやりがいや生きがい自体が、美容師という職業にあります。なので、これからもずっとお客様をきれいにするってこともそうだし、美容師としての職業をもっと良くしていくための経営をし続けていく事が僕のライフワークです。002_081(2)

美容師になると決断したその日からチャレンジし続けた浦郷さん。心ありきの技術で人々に綺麗な髪と笑顔を提供し続けるその原点は、10代の時から今でも続いている「人の役に立てる喜びという『青春』」でした。
今日も浦郷さんは美容師として、サロンのオーナーとしてチャレンジし続けています。

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